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☆ふみふみ日記☆

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札幌で保健所出身のふみと 暮らす預かりワンコ達の新しい飼主探しの日記

言葉だけでは・・・

   その人は言った

          『犬を捨てる人間なんか信じられない!』

                    そうはっきりと口にした。

   


   センターから一般譲渡されて新しい飼い主さんの家へ行ったワンコ。

   でもほんの一月で手放された子。

   その飼い主さんの家の人は
        『だからセンターにいた犬なんて引き取るのは嫌だった』と言ったそうだ。
        『センターに戻す』と・・・

   

       次の飼い主さんは、その子の事情を知って受け入れてくれた。
       病で若くして逝った愛犬の分まで、最期まで大事にしてあげたいと。


    その数週間後・・・・そのワンコはまた手放された・・・
    飼い主さんは、その仔の性質をよく理解してあげることが出来なかった。
    

       次の飼い主さんは、その子を見た途端気に入ったそうだ。
       そのまま家に連れて行きたいと頼み込み、そうした・・・

   次々に飼い主が変わるのは犬にとって大変なストレスである。
   私の預かりっ子ではなかったものの、心配になって譲渡の席に
   立ち会わせてもらった。
      新しく飼い主になる彼は言った。
             『犬を捨てる人間なんて信じられない』と。
       
                             簡単にそう言い切った。

    でも犬と接する彼の姿には、責任の重みが感じられなかった。
    その仔が遊びたくて暴走した時、彼らは他の人が連れているワンコを
    見て『可愛いね~』と無邪気に笑ってた・・・
    
        この家族では無理だ・・・

           だがワンコはその家族に譲渡されてしまった


     ワンコが再び手放されるのはわかっていた
     それがいつかはわからなかっただけで・・・


          そうして
     
              数ヵ月後、ワンコはやっぱり手放された







犬との暮らしは毎日続く生活だ。
基本的には『センターにいた犬』『ペットショップから買った犬』
責任の重みに変わりはない。
安易な同情だけでは続かないのもまた現実。
自分のライフスタイルにあっている犬か、自分が扱いきれるかどうか
冷静になって考えるという、本当に最低限のことを忘れてはいけない

言葉なんか安い・・・
犬を捨てる人間なんか信じられないと言った人間が、犬を捨てる・・・

  『センターにいた犬を引き取ってやった』
  『ただの犬だから』

  そう考える人は結構多い・・・


    『センターにいた犬』も普通の犬と変わりはない。
    お金も時間もかかる。
    『助けてやった』と自己満足に浸るアクセサリーではない。
    
    『最初に捨てた飼い主が悪いんだ。自分は違う』
    そんな言い訳を聞いたこともある。


       最初に捨てた飼い主も、何番目に捨てた飼い主も、犬は自分で選べない・・・


 命を救えばその命に対して、責任が生まれる


   それは里親探しをする人間にも言えること
   その仔の一生を見守る責任が生まれるのだから

     
           里親を見つけたら終わり!
           良かった~!おめでとう~!!
           幸せになりました!
           めでたし、めでたし~


                   ではなくて、まさにそこからが本番。。。
                   犬と飼い主との生活はそこから始まる・・・    
by fumi_mama | 2006-11-30 23:50 | 動物愛護

札幌で保健所出身のふみと 暮らす預かりワンコ達の新しい飼主探しの日記


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